ラベル ゲレ食 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ゲレ食 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年11月11日月曜日

憧れのツェルマット、(14) チェルビニア(イタリア)へダウンヒル


 スイスに来て最初のスキーが標高3,820mからです。緊張します。
コースは、整備されまっ平少々の急傾斜でも、恐怖は感じません。

イタリアとスイスの分岐点、テオドール峠へ向かって滑ります。


テオドール峠に建つ、左チェルビニア(イタリア)右トロッケナーシュテーク(スイス)の道標、奥はテスタグリージア


イタリアに入りました。テオドール峠からの滑降です。

正面はテスタグリージア、テオドール峠から大きく3ターン、森林限界の上にスキーエリアが広がり、岩山と氷河の都合でコースを作るアルプス、森林を切り開いてゲレンデを作る日本のスキー場では見れない景色です。
ターンを切らずに滑ればそのままでダウンヒルコース、誰でもこんなコースを滑れるなら、アルペンスキーになかなか日本人が勝てない理由が理解できます。
マッターホルンもイタリアでは名前を変えてチェルビーノです。ツェルマットから見るマッターホルンと同じ山とは思えない山容です。チェルビーノの手前直下がPLAN MAISON チェルビニアから、テスタグリージア、テオドール峠方面へのゴンドラの中継地です。
白銀のうねりを何度も越えて、チェルビニアが見えてきました。標高2,050m森林限界にあるスキーリゾートです。
ホテルが立ち並ぶ、チェルビニアの町が大きく見えてきたら
最後の斜面です。
FINE PISTA(ピステは終わり) イタリアです。
PLAN MAISONへ登るゴンドラ駅に着きました。
イタリア側のスキーエリア案内版、コース、ゴンドラ全てグリーンが点灯、最高のコンディションです。マッターホルングレイシャーパラダイスから標高差1,770m、距離10kmのダウンヒルでした。
チェルビニアで、PIZZAを昼食にしようと考えていましたが、付近はホテルばかりで食事をとれそうな場所が見当たりません。PLAN MAISONの向こう側のコースを取ってチェルビニアのメインストリート近くへ降りなければいけなかったようです。スキー置いていけるような場所も無いので、PLAN MAISONへ登ることにしました。
PLAN MAISONはスイス側のフーリとかトロッケナーシュテークのような、ゴンドラの中継駅で、ホテルもあります。イタリアンカフェも。念願のPIZZAです。メニューで唯一読めたマルゲリータを注文しました。
レジで注文すると番号を書いた紙を渡されます。PIZZAが焼きあがるとその番号が呼ばれるのですが、イタリア語です。私が聞き取れそうな数字は 1(ウーノ)4(クワットロ)5(チンク)だけ、渡された紙は”68” 到底聞き取れそうもないので、テーブルにコーラとヘルメットを置いて、レジ横をウロウロ、何とか受け取れました。
初めてのイタリアのPIZZA、最高でないはずがありません。自分の足で国境を越え、
たどり着いた味ですから。
PLAN MAISONからゴンドラを2本乗継いで、テスタグリージアへ戻ります。チェルビニアが標高2,050m、PLAN MAISONが標高2,555m、テスタグリージアは標高3,480m、再び1,400m登ります。

2018年12月27日木曜日

古い話 2

蔵王も、だいぶ開いてきた。年末年始に仕事を抱えている今年は、降ったら降ったで落ち着かず、降らなければ不安になる。ライブカメラを横目で見ながら仕事をする日々。
蔵王で、まだ滑走不可となっているのは、大森、竜山、コタン、ハーネンカム、明日から強力な寒波が来るらしいので、正月には全面OPENになるだろう。新年5日には、ユートピアの巨大な樹氷が見れると嬉しい。

今はどこのスキー場でも、リフトはペアリフトが殆どで、フード付きのクアッドも珍しく無い。蔵王でも黒姫、大森がクアッド(クアトロ)、片貝がトリプル、残りはペア、唯一上の台の温泉第3だけがシングル。たまに温泉第3のシングルに乗ると懐かしくなる。スキーにまだ慣れないころは、必死でしがみついていた。少し慣れてきた頃に、手袋を外し煙草を吸った。その後、不謹慎さは更に増し、一服の後、オールドのポケット瓶で暖を取ったりもしていた。次はフラスコ(スキットル)を買ってウイスキーを入れて来ようとか、生意気なことも考えていた。(当然ライターはzipou) 今では、リフトで一服しフラスコでウイスキーを煽っていたら多分ただでは済まないだろう。(1発退場?)前のチェアで一服されたら、煙草を吸わなくなった私が真っ先に通報するに違いない。シングルリフトより、全く見なくなったのはロープトウ、蔵王にも大昔はあった気がするのだけれど何処に有ったかさっぱり思い出せない。100万人ゲレンデの上の方だったか、ロープトウに引きずられて吹き溜まりに嵌った覚えがある。
昔、定宿だった蔵王観光ホテルでは、朝、握りこぶしのほどの大きさの握り飯を2つ、作って渡してくれた。それをナップザックに入れ、ザンゲ坂から100万人まで2往復ほど滑ると握り飯はカチンカチンに凍り付き、トドマツヒュッテのストーブで焼いて食べた。
今でも健在トドマツヒュッテ
その頃蔵王温泉の宿には、5時には宿に戻り、無事を告げるよう張り紙がしてあった。宿泊客が戻らない時には、捜索の雪上車が昇っていく。宿の夕食が終わると、ナイターが始まる。ナイターは上の台、ロマンスリフトと呼ばれる温泉第一ペアリフトだけが動く。おりからスキーブームでナイターも結構混む。必ず2名で乗車するようにアナウンスされる。かわいい女の子との相席を期待して、ぐるぐると上の台を滑った。
※ スキーひとり旅 にも最近の情報があります、ご覧ください


にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ
にほんブログ村

2016年1月25日月曜日

スキー旅行(山形蔵王) 中央高原、SANGORO 昼飯

 ※ スキーひとり旅 にも実際に歩いた情報があります、ご覧ください

12月30日 午後 中央ゲレンデ&SANGORO

SANGORO
樹氷見物を終えて、蔵王ロープウェイ山麓駅に戻ったのは正午ごろ、徒歩で松金屋に戻りスキー道具と荷物を担いで中央ロープウェイ 蔵王温泉駅へ行く。
鳥兜山頂駅とレストハウス102、右は中央第一ペアリフト
中央ロープウェイは、ゴンドラの定員101名で、蔵王ロープウェイ山麓線の倍の大きさがある。
樹氷見物の観光客は、これには乗らない。
蔵王ロープウェイ山麓線のように込み合うことは無い。
鳥兜山頂駅に着くと、中央ゲレンデの下にForest inn SANGOROが見える、良く見るとランドクルーザーの雪上車も停車しているのが見える。


時間は午後1時、昼時の忙しい時間に送迎を頼むのは気が引けたが、SANGOROに電話をすると、「15分程で迎えに行くので、鳥兜山頂駅のレストハウス102でお待ちください」と言ってくれた。
レストハウス102で、支度を整えることにした。
嫁と娘と荷物をSANGOROの雪上車に乗せて、私は中央ゲレンデを滑り降りるつもりでいたが、娘も滑って降りると言い出した。





 中央ゲレンデの最上部、鳥兜山頂駅直下には20度を越える傾斜がある。しかし、右手に迂回コースがあり、そこを回れば、初級者でも難しいことは無い。
娘と自分の装備を整え、荷物を整えて迎えを待った。
SANNGOROを見下ろすと、停めてあった雪上車が見えなくなっている。
そろそろかと思っていると、回転燈をつけて雪上車が登って来た。
ランクルの雪上車が、鳥兜山頂駅の出口に横付けになると、まわりのスキー、スノボの客は目を見張る。


ランクル雪上車に嫁と荷物、嫁のスキーを載せ見送った。

娘と2人で中央ゲレンデ右手の迂回コースを滑る、鳥兜山頂駅からパトロールの小屋を過ぎるまでのきつい傾斜、娘は目一杯ボーゲンを広げて降りていたが、傾斜がゆるくなってからはさほど苦労する様子も無い。
SANGOROに着くと、嫁がチェックインを済ませ、荷物も部屋に運びいれ、SANGORO 1階レストランで待っていた。



SANGOROの1階レストランはほぼ満席。
雪の少ない今シーズンは、山形蔵王には多くの人が訪れている。
蔵王の中でも中央ゲレンデは一番安定して積雪がある。その為、例年になく人が多い。昼時は、閑散としているより、混み合っているほうがいい。
SANGOROで、昼食を取ることにする。
席を見つけて、食券を買う。SANGOROの券売機はキッチンと繋がっていて、食券を買った後は席に座っていれば良い、出来上がると番号を呼ばれるので、手を上げれば席に料理が届く。

クラムチャウダーとカツカレーとパスタを選んだ。
クラムチャウダーはくりぬいたパンが器になっていて、器のパンまで全て食べられる。












カツカレーは娘にと思ったのだけれど、娘はカレーに何か乗っているのは好きじゃないと言う。
それなら、もっけの幸い、私が食べようと思ったが、 出てきたカツカレーを見たら美味しそう見えたらしく結局、カツカレーは娘が完食した。

チェックインが済んでいるので、ソフトドリンクのドリンクバーはチェックアウトするまで、無料で飲み放題。



 


食事を終えて、娘と中央ゲレンデへと出て行くことにした。
嫁にどうすると聞いたら、
「一休みして滑る気持ちになったら」、
昨日は1日スクールを頑張ったことでもあり、無理強いはしなかった。

SANGOROの目の前の中央第二ペアリフトを娘と2人で登る。


中央第二ペアリフト降り場側から鳥兜山頂駅方面
中央ゲレンデはSANGOROのあるドッコ沼付近が最下部の扇形をしている。扇形の右端の頂点が鳥兜山頂駅でここへは中央第一ペアリフトで登る。左端の頂点が五郎岳につながる尾根でこちらは、中央第二ペアリフトで登る。中央ゲレンデには、扇の骨のように7本のコースがある。
中央第二ペアリフトの降り口は、片貝トリプルリフトの終点と近く、片貝トリプルリフト沿いに降りるとパラダイスエリアとなり、パラダイスゲレンデ、コタンゲレンデ、菖蒲沼ゲレンデがある。
パラダイスゲレンデの、パラダイスリフトを登れば、ざんげ坂の終点辺りの樹氷原コースへ着く。


娘と2人で、7本ある中央ゲレンデのコースのうち楽そうなコースを選んで2往復した。









片貝トリプルリフト降り場とレストランパノラマ
3度目に中央ゲレンデ第二ペアリフトの、乗り場に行くと嫁が待っていた。
滑る気になったらしい。
娘を先に行かせ、嫁を支えて、
中央第二ペアリフトを登った。
3人で、片貝トリプルリフト沿いの連絡路をパラダイス方面へ向かう。
この連絡路は特に傾斜が緩く、ボーダーには評判が悪い、スキーでも下三分の一はスケーティングが必要となる。その分初心者でも大丈夫。嫁は、傾斜のある所では緊張し、無いところでは息を切らしていた。娘は、傾斜の無いところでスケーティングをしている。いつ覚えたのか判らない。
 パラダイスエリアの菖蒲沼ゲレンデに行った。菖蒲沼ゲレンデは横幅が広く、一定の傾斜が続くゲレンデで、初心者の練習にはもってこい。反面 中級者以上には物足りない。
中腹にあるためここまで登ってくる初心者が多くは無い、中級者以上は余り来ないのでいつも空いている。
修学旅行の学生の練習場所に良く使われる。1月半ばからは、チューブスライディングのコースも出来る。滑り降りた最後は傾斜の無い広いバーンなので必ず止まる。初心者(初心者を連れた中級者以上)にも安心だ。

見回したが今日も、菖蒲沼ゲレンデには、10人も滑っていない。娘を先に行かせ、嫁に声をかけながら滑った。初心者用と言っても菖蒲沼ゲレンデは、美しい霧氷の林に囲まれている。
私1人で蔵王に来たときも、ざんげ坂や、黒姫スーパージャイアントで滑ったあと、SANGOROへ戻る途中に通る。
滑ることは余りないが、リフトからの景色はいつでも綺麗だ。
菖蒲沼を4,5往復滑った、嫁もそれなりに滑れている。昨日の蔵王スキー学校に改めて感謝したい気持ちになった。

リフトから、運転終了30分前を知らせるアナウンスが流れてきた。最後の1本を滑り、SANGOROへ帰る。片貝トリプルリフトを登る。
片貝トリプルリフトは霧氷の林の中を通る。





片貝トリプルリフト降り口からは、中央ゲレンデのなるべく傾斜の緩いコースを選んでSANGOROへおりた。夕暮れの中でSANGOROが待っていた。
蔵王

2016年1月16日土曜日

スキー旅行(山形蔵王) 午後もスクール

※ スキーひとり旅 にも実際に歩いた情報があります、ご覧ください 

来週いよいよ最強の寒波が来る!! これで、白馬も前面滑走になるか!

12月29日 午後


午後も同じグループでのレッスン、体も慣れてきてターンもスムーズになってきた、午前と同じにサブバーン、ハーネンカムン中心の練習が続く、ただ、午前中のレッスンと違うのは、基本パラレルで滑ること、一度に滑る距離も長く、前に滑った人が終わるのを待たずに、2,3ターンの間隔での練習が多い、練習の間もトレイン(インストラクターを先頭に一列になって)で移動する。
合間には、片足で滑る、重心の移動を極端に内側する、外側にする、など色々なことをさせられる。中でも今まで経験が無かったのは、逆プルークボーゲン。
普通ボーゲンは、前方(つま先側)を閉じ、後方(かかと側)を開く、両方のスキーの内エッジでコントロールする、それを逆にして、前方を開き、後方を閉じる。過去に、滑っていていて、こんな格好になったことがある。しかしそれは、初心者のころか、もしくは滑走中に体重移動を間違えたときで、その後は間違いなく破綻して、顔面から突っ込んでいる。
そして使うエッジは外エッジ、内エッジを効かせたらすぐに股裂き状態になる。普段は主体的に使わない、両方の外エッジを微妙にコントロールしなければならない。スキーのことを思えば、普段の生活でも、外股(ガニマタ)にならないように気をつけている。上手には出来なかった。しかし、考えてみると、ターン中に内エッジばかり使うから、次のターンにスムーズに移れずタイミングが遅れる。ターンの中盤からは積極的に外エッジを踏み、切り替えていくことがたぶん必要で、その辺が出来ていないのが中々上級者になれない原因だろう。こういう練習は、スクールでないと教えてもらえない。
午後のスクールも終わり近くなったころ、インストラクターが今日のレッスンの感想を尋ねた、参加者それぞれ、感想を短く話した。私も、板の中心に重心置き、足首を意識してターンをすることができて、だいぶスムーズな動きが出来るようになったことを伝えた。最後にインストラクターが「朝、滑りを見たときは、どうなる事かと思いましたが、今日の皆さんは、素直に言うことを聞いて頂けて朝に見たときとはまったく別の滑りになっています。」と褒めてくれた。朝は、9ヶ月ぶりの雪の上でもあるし、どうなる事かと言うのは本気にしても、後の褒め言葉の3割は営業かなとも思うが、自分でもスムーズにターンが切れているのは感じられる。最後は、全員でトレイン(一列になって)を組んで、ジュピアの前に滑り込んだ。トレインも最初のころは、バラバラのシュプールで滑っていたが、最後は前に滑る人のシュプールを、トレースできるようになっている。この最後のトレインはインストラクターにとっても、一日の成果の見せ所なのだろう、結構な距離をスピードを上げて滑り込んだ。
翌日 菖蒲沼ゲレンデを滑る嫁と娘
ジュピアの前に、嫁がいた。殊の外、嫁の表情が明るい。午後の様子を尋ねると、午後はインストラクターと1対1、それこそ手取り足取り、リフトの乗り降りにはささえられて、教えてもらったと言う。おかげで、上ノ台ゲレンデを3,4往復は滑り、リフトも乗れるようになったと言う。まあ、午前の様子が芳しくなかったので、スキー学校の計らいと言うか、初心者が一日スクールをうけたら、必ずリフトの乗り降りと、ゲレンデ1枚の滑走は出来るようにする、と言うスキー学校の意地かもしれないが。いずれにしても、あんなに嫌がっていた嫁が、少しでも滑れるようになり、喜んでいるのだから、スキー学校に対しては感謝しかない。
娘はと嫁に尋ね、した先を見ると、リフト待ちの列の中いる。
「もっと滑るんだって」と事も無げに言う。あわてて娘の並んでいる横に行き、大丈夫なのと尋ねたら、これまた平気な顔で、「リフトも1人で乗ったよ、もう何回も」と言う。とりあえず、娘と一緒にリフトに乗る。気がつくとストックを持っていない、ストックは?と聞くと、「邪魔だからおいてきた、練習のときも使わなかった」と言う。確かに、スキーはストックで滑るものではない、滑っている最中に意識したり使いすぎるとろくなことは無い、ストックワークなど上級者の話で、中級者以下は、平地の移動とか、登り坂、転んだ時とビンディングをはずす時に必要なだけだ、リフトを降りるときなどは下手に使うと怪我の元になる。滑るときには、板と体に集中したほうが良い。滑るときに不要なのは、スノボにストックが無いことでも分かる。なるほど、子供に覚えさせるにはそうするのかと感心した。
娘はスイスイとリフトをおり、スイスイと滑っていく。さらに、2往復上ノ台ゲレンデを滑った。娘の午後のレッスンは、1人同年代の子供が加わり、インストラクター1人に生徒が2人だったそうだ。
結局、嫁は半日、娘は一日、プライベートレッスン並みの待遇を受けたことになる。
他のスキースクールがどうかは分からないが、蔵王スキー学校を選んだことは間違っていなかった。

2016年1月15日金曜日

スキー旅行(山形蔵王) ジュピアで昼飯

※ スキーひとり旅 にも実際に歩いた情報があります、ご覧ください

 今週(2016年1月12日)になってやっと蔵王のすべてのゲレンデが滑走可能になった。

12月29日 昼

昼食はジュピアでラーメンを食べることにした。蔵王温泉街には、蕎麦とかジンギスカン(蔵王には以前、羊の牧場があったそうで、今でも蔵王の名物のひとつ)とか様々な店がある。ゲレンデのあちこちにも、洋食、和食、中華、カレー、ラーメン、韓国料理まで昼食を食べる場所が点在している。
ユートピアゲレンデ、ロープウェイ樹氷高原駅近くのとどまつヒュッテ
通常のスキー場のように、麓のスキーハウスとゴンドラの頂上駅にレストラン、それに中腹にカフェっぽいのが1件と言うのとは違う。 蔵王では、ゲレンデの中に、ホテル併設では無いレストランが、レストラン黒姫、レストラン大森、ベルベル中央、レストハウス102、レストハウスダイヤモンド、とどまつヒュッテ、韓国料理サンパル、パノラマとあり、ゲレンデの回り、ホテルなどで昼食を食べられる場所も含めたら数え切れない。
滑りながら、昼飯に何処の何を食べようか、その為にはコースをどう選ぼうか考えるのも蔵王の楽しみの一つ。けれど、それもゲレンデを自由に移動できるようになってからの話。
ジュピアには2つのレストランと軽食コーナーがある。3階の”からから”にあるラーメン、メニューは味噌ラーメン、辛みそラーメン、とトッピング数種、ほかに醤油ラーメンとか塩ラーメンとかあったのかもしれないが覚えていない。”からから”と言う名前は、場所の名前らしく、ラーメン店の名前は蔵王(くらおう)とか出ていた気がする。どうも、だいぶ腹が減っていたらしくちゃんと見ていない。それと、嫁が「もう嫌、午後は滑らない」とか言いそうなのが気になって、さっさと暖かいものを食べさせて機嫌をとるのに集中していたせいだ。幸い、ここのラーメンは嫁が好きそうなラーメン、値段も町の中の通常ラーメン店と変わらない、看板の写真も旨そう、そして、なにより、雪のスキー場で冷えた体にはたまらない。注文には10人以上が列を作っていた。やっと注文を済ませたが、ラーメンの受け取るまで15分ほどかかる。
ふと隣のテーブルを見ると、カップルがイチゴ、ブルーべりー、ラズベリーがちりばめられたクレープを食べている。
15分ただ待つよりはと、4階のクレープ屋に行く。クレープ屋も混んでおり、「出来上がったら席までもって行きます」と言われる。5分ほどで届いた。 1つ400円、これは安い。嫁は、「これからラーメンを食べるのに、何でそんなもの買うの!」と言う。”私もそう思うよ、何とか機嫌よく午後もスキーをさせようと言う思いは、分からんだろうなぁ”と、もちろん心の中でつぶやいた。
娘はは喜んでクレープを食べ、嫁はそれを横からつついているうちにラーメンの受け取りの順番が来た。

残ったクレープは、ラーメンのあと私のデザートになった、結構美味しかった!

ラーメンは、見た目だけでなく、食べても満足できる味だった。街中の有名ラーメン店にも引けをとらないと言えば言い過ぎかも知れないが、十分なコストパフォーマンスだと思う。
普段小食な、娘の食いっぷりが何よりの証拠。








午後はまた3人ともスキースクール。聞けば、娘はインストラクターと1対1だったらしい、午前中のうちに3回リフトに乗ったと喜んでいる。肝心の嫁も、1回リフトに乗ったらしい、まあ、お決まりでリフトの降り口で転んだそうだが、嫁は4人のグループで午前のレッスン受けたそうだが、全員が中国人だったそうで(嫁も、実は中国籍)「中国人同士でよかった?話した?」とたずねると、「日本語で話していたから、私のことは中国人とは思わなかったでしょ」、嫁はもう日本に住んで10年を超えているし、まあ、中国人同士ではそんな物なんだろう、確かに私も、アメリカ辺りで、アジア系の人間が英語だけで話していたら、日本人とは思わないだろう。でもね、インストラクターにはばれていると思うよ・・・
それにしても、年々蔵王も外国人が多くなる。私は、外国人が増えることは歓迎すべきことだと思う。こんな暖冬小雪の冬は、周りのスキー場が滑れないおかげで蔵王は混むけれど、普段のシーズンの、それも平日は閑散としている。宿も平日は空きが多い。日本人は年末年始と週末に集中する。
その点、外国からの旅行客は週末平日を問わない。平日に外国からの旅行客に沢山来てもらえれば、こんな良いことは無い。それに、2018年には、韓国 ピョンチャンで冬季オリンピック、2022年は北京でも冬季オリンピック、今こそチャンスだと言える。嫁の出身も中国の北の方だが、雪は積らない、こんなに雪が積るのは日本特有のことらしい、スキー場の数、温泉の数は世界有数、日本に来て、スキー、温泉、雪を見ながらの露天風呂、それに樹氷と揃えばそれ以上望むものはない。

ともあれ、食事を済ませ支度をしなおしてゲレンデへ戻った。しかし気がつくと、嫁が見当たらない、娘に尋ねると「ママはぁ 午後は滑らないって言ってたよ。」と言う。いやぁ努力も道具も水の泡かとおもっていると、嫁が支度を整えて出てきた。余計なことは言わず、精一杯の笑顔で、「午後もがんばってね」と言って、自分のグループの集合場所へ向かった。