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2024年10月31日木曜日

憧れのツェルマット、(8) チューリッヒからツェルマットへ

 ※2019年の話です。コロナ、ウクライナ、円安、中東情勢、etc また行ける日がきて欲しい。世界が平和が一番だなぁ・・・・ 

一見ショッピングモールのように見えるが、写真はチューリッヒ中央駅のホーム下の通路、時計と列車の行先表示板がある。店と店の間の階段を登ればホーム。ヨーロッパの駅には改札がない、列車に何のチェックもなく乗れてしまう。車内の検札でチェックされ、その列車に乗れる切符を所持していないと高額な料金や時には罰金を払うことになる。駅の中は全て自由通路、大きな駅はショッピングセンターなのか駅なのか区別がつかない。

荷物の遅延がなければ、2時間前にはここに着いていた筈だった。チューリッヒ湖畔まで歩き、道すがら朝食を取ろうと予定していた。しかし荷物のことで気疲れしてしまい、街に出る気も失せてしまった。早々にツェルマットに行き、落ち着きたくなってしまった。ここからツェルマットへは、Brig(ブリーク)行きの列車にのり、Visp(フィスプ)で乗り換える。12:02発にのり15:14にツェルマットに到着する予定だったが1時間早い列車に乗ることにした。

今日のチケットはスイス国鉄のスマホアプリから買った”Saver Day Pass”、一日スイス国内の殆どの列車に乗ることができる。”Saver Day Pass”はハーフフェアカードとの組み合わせで29スイスフランだった。ちなみにチューリッヒ→ツェルマットの片道通常運賃は125スイスフラン。安いだけでなく、列車の時刻にも経路にも縛られないスーパーチケットだが、枚数限定でスイス国鉄のアプリでしか購入できない。

  • Brig(ブリーク)行きの車内、スイス国鉄は2階建て車両が多い、乗り換えのフィスプまでは丁度2時間、トゥーン経由ブリーク行きの車内表示、どの列車にもこのような表示があり安心、さすが鉄道大国ベルン駅に着いた本日は通過、ベルンには明明後日から、2日間滞在する。ベルン駅を出発、最初はアーレ川沿いを北に進む,アーレ川はアルプスのアーレ氷河からブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖、ベルン、ビール湖を経てドイツでライン川に合流する。ベルン駅を出発して数分後のアーレ川沿いの景色、中央右の高い建物の手前、林に隠れたところに日本大使館がある。線路はロレーヌあたりで一旦アーレ川を離れ、大きく半円を描いて南へ向かう、再びアーレ川沿いとなるが、先ほどは逆にトゥーンへ遡る方向へ列車は走る、車窓には、穏やかな田園風景が広がる。村の教会の尖塔が見える、どこの村、街にも似た形の尖塔を持つ教会がある。スイスのスタンダードなのだろうか。トゥーンの手前、フィルブリンゲンのあたり、丘に漂う霧の中から”ハウルの動く城”が出てきそうだ。トゥーン駅を過ぎ、列車はトゥーン湖の南側を走る。湖の対岸にグンテンの町が見える、一番低い雲の陰にシグリスヴィルの町がある。山はジーグリス・ヴィラ―・ロートホルン 麓の村から雪の頂まで、季節がグラデーションになっている。『アナ雪』なら湖畔がアレンデール、『美女と野獣』ならヴィルヌーブの村で、雪の中に城も隠れていそうな景色だ。もうじきにシュビーツ、シュビーツからフィスプまでアルプスを潜る長いトンネルになる。

  • シュビーツを出発すると、線路は湖からはなれてゆく、車窓に丘がせまる。村の教会の尖塔が少し低くなって、山村の雰囲気が漂う。 アルプスの下を貫くレッチュベルクベーストンネル(全長34.6km)の入り口が近い

    トンネルの直前、車窓に雪山が迫ってきた、長いトンネルを抜けVisp(フィスプ)に着いた。スイス国鉄からマツターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)に乗換えた。

車窓は全て雪景色になる。マツターホルン・ゴッタルド鉄道の列車は急こう配にさしかかるとゴゴゴゴと唸りだす。ツェルマットが終点のこの山岳鉄道はアプト式鉄道で、急こう配では線路中央のラックレールと車輪の間の歯車(ピニオン)を咬み合わせて登っていく。
セント・ニクラウスの町 (スイスのサンタクロースの町だ)
ツェルマットの2つ手前 ランダ駅
ツェルマット駅に着いた。
山岳鉄道なので、車両は小ぶり。

ツェルマット駅前で、送迎の車を待つ観光客の列、


ツェルマットでは、ガソリン、ディーゼル等のエンジン車は禁止されている。車は電気自動車か馬車。

私が、今日から3泊するホテルバーンホフは、ツェルマット駅から30mほど、ゴルナーグラート鉄道のツェルマット駅にも30m、大荷物があっても、スキーを担いでも苦にならない距離にある。