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2024年11月17日日曜日

憧れのツェルマット、(16) ゴルナーグラート鉄道

 午前7時52分、ゴルナーグラート鉄道ツェルマット駅のホーム。ツェルマットスキーエリアの全ての移動手段は8時が開始時間と決められている。ゴルナーグラート鉄道も例外ではなく、午前8時以前に発車する電車にスキー、スノボの道具を持ちこむことは禁じられている。

この時間の電車は、ほぼ全員がスキー客。ゴルナーグラートに登る観光客は、ホテルで朝食を済ませてから電車に乗る。
電車のテーブルには、スキーエリアのイラスト、太い赤線がゴルナーグラート鉄道。ツェルマットからゴルナーグラート山頂まで、9.24㎞、標高差1400mを走る。
8時2分、電車はツェルマット駅を発車、数分はオシャレな、カフェやホテルの中を走る。
やがて、斜面にかかり、山小屋の間を登り始める、マッターホルン山頂が、モルゲンロート(朝焼け)に染まっている。
徐々に斜面は険しくなり、アプトギアの音高く、林の中を進む。
電車は更に登り、スネガとゴルナーグラートを隔てる谷を跨ぐフィンデルバッハ鉄橋を渡る。氷河の向こうで4,000m級の名峰たちが朝焼けに染まっている。
暖かい電車の中で、スキーウェアを解き、車窓からアルプスの朝焼けを見る。至福の時。
森林限界を超えた、遮るものがなくなり、マッタ―ホルンが全容を現す。昨日の滑走をたどる、左からマッターホルン直下の谷へ滑り降り、谷沿いから林間コース、フーリへ向かった。マッターホルンの左直下の谷に一の字にマッタ―ホルンエクスプレスのフルク駅が見える。
森林限界を超えたゴルナーグラート鉄道は、リッフェルボーデンとリッフェルベルクの間のくぼ地のぞき込みながら、右に大きく回り込み、ゴルナーグラートのメインエリアの台地へと上がる。
リッフェルベルク駅に着いた。時刻は8時25分、気温-5℃、天気は昨日に続いて快晴、今日も最高のコンデイション。
山頂のゴルナーグラート駅からここまで、なだらかな傾斜が約4キロにわたって広がっている。子供でも滑れる初級者エリア、快適なクルージングが出来る。
スキーエリアを、電車は登る。
ゴルナーグラート駅の一つ手前、ローテンボーデン駅
クラインマッタ―ホルンが見える、始発のゴンドラに乗ったスキーヤーでもまだあそこまでは行けていない。
クルムホテルが見えてきた。終着ゴルナーグラートはすぐそこだ。
登山電車は大きくターンして、ゴルナーグラート駅に到着する。
ゴルナーグラート駅とクルムホテル
ゴルナーグラート駅に降り立つ、スイス最高峰のモンテローザに遮られ、ゴルナーグラートには朝日は届いていない。